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  • 931
  • Notes
  • ならさかや

    このふたりこそ

    ちよゝろつ

    たえぬちきりの

    ためしならまし

    Narasaka ya

    ko no futari koso

    chiyoyorozu

    tae nu chigiri no

    tameshi nara mashi.

    ならさかやこのふたりこそちよゝろつたえぬちきりのためしならまし

    ならさかやこのふたりこそちよよろずたえぬちぎりのためしならまし

  • 932
  • Notes
  • 朝な〳〵

    うつろふものは

    こゝろにて

    つゆをさかりの

    にはのしら菊

    Asana asana

    utsurou mono wa

    kokoro ni te

    tsuyu wo sakari no

    niwa no shiragiku.

    あさなあさなうつろふものはこゝろにてつゆをさかりのにはのしらきく

    あさなあさなうつろうものはこころにてつうゆをさかりのにわのしらぎく

  • 933
  • Notes
  • たつね入

    おくもかきりは

    有明の

    山ほとゝきす

    今はなかなん

    Tazune iru

    oku mo kagiri wa

    ariake no

    yamahototogisu

    ima wa naka nan.

    たつねいるおくもかきりはありあけのやまほとゝきすいまはなかなん

    たずねいるおくもかぎりはありあけのやまほととぎすいまはなかなん

  • 934
  • Notes
  • 朝かゝみ

    とるてにかゝる

    しら雪を

    いたゝくみとは

    いつなりにけん

    Asakagami

    toru te ni kakaru

    shirayuki wo

    itadaku mi to wa

    itsu nari ni ken.

    あさかゝみとるてにかゝるしらゆきをいたゝくみとはいつなりにけん

    あさかがみとるてにかかるしらゆきをいただくみとはいつなりにけん

  • 935
  • Notes
  • 霜をいたみ

    さもしけかりし

    わかやとの

    くさの垣ねは

    うすく也ゆく

    Shimo wo itami

    sa mo shigekari shi

    wagayado no

    kusa no kakine wa

    usuku nariyuku.

    しもをいたみ
    さもしけかりし
    わかやとの
    くさのかきねは
    うすくなりゆく

    しもをいたみ
    さもしげかりし
    わがやどの
    くさのかきねは
    うすくなりゆく

  • 936
  • Notes
  • 春日のゝ

    雪けの沢の

    うす氷

    とくるかたより

    若なつみてん

    Kasugano no

    yukige no sawa no

    usugoori

    tokuru kata yori

    wakana tsumi te n

    かすかののゆきけのさはのうすこほりとくるかたよりわかなつみてん

    かすがののゆきげのさわのうすごおりとくるかたよりわかなつみてん

  • 937
  • Notes
  • 山のゐの

    あさましきまて

    老にけり

    あか汲をけに

    うつるおもかけ

    Yamanoi no

    asamashiki made

    oi ni keri

    aka kumu oke ni

    utsuru omokage.

    やまのゐのあさましきまておいにけりあかくむをけにうつるおもかけ

    やまのいのあさましきまでおいにけりあかくむおけにうつるおもかげ

  • 938
  • Notes
  • ひきつれて

    花みにいそく

    うまのとし

    をさまるみよの

    春そめてたき

    Hikitsure te

    hanami ni isogu

    uma no toshi

    osamaru miyo no

    haru zo medetaki.

    ひきつれて
    はなみにいそく
    うまのとし
    をさまるみよの
    はるそめてたき

    ひきつれて
    はなみにいそぐ
    うまのとし
    おさまるみよの
    はるぞめでたき

  • 939
  • Notes
  • きぬ/\の

    たかころもてに

    つゝむらん

    あかつきふかき

    まとのうめかゝ

    Kinuginu no

    ta ga koromode ni

    tsutsumu ran

    akatsuki fukaki

    mado no umegaka.

    きぬ/\の
    たかころもてに
    つゝむらん
    あかつきふかき
    まとのうめかゝ

    きぬぎぬの
    たがころもでに
    つつむらん
    あかつきふかき
    まどのうめがか

  • 940
  • Notes
  • うきくもの

    まよひいてにし

    ふるさとに

    かへるやいつの

    夕なるらん

    Ukigumo no

    mayoiide ni shi

    furusato ni

    kaeru ya itsu no

    yuube naru ran.

    うきくもの
    まよひいてにし
    ふるさとに
    かへるやいつの
    ゆふへなるらん

    うきぐもの
    まよいいでにし
    ふるさとに
    かえるやいつの
    ゆうべなるらん

  • 941
  • Notes
  • 明近み

    つきかけひきく

    なるまゝに

    むしのねのみそ

    高く聞ゆる

    Akechikami

    tsukikage hikiku

    naru mamani

    mushinone nomi zo

    takaku kikoyuru.

    あけちかみ
    つきかけひきく
    なるままに
    むしのねのみそ
    たかくきこゆる

    あけちかみ
    つきかげひきく
    なるままに
    むしのねのみぞ
    たかくきこゆる

  • 942
  • Notes
  • ひのもとの

    さかえゆくよの

    さきはひに

    さくらの名こそ

    さきそめにけれ

    Hinomoto no

    sakaeyuku yo no

    sakiwai ni

    sakura no na koso

    sakisome ni kere.

    ひのもとの
    さかえゆくよの
    さきはひに
    さくらのなこそ
    さきそめにけれ

    ひのもとの
    さかえゆくよの
    さきわいに
    さくらのなこそ
    さきそめにけれ

  • 943
  • Notes
  • さゝかにの

    いとはるゝみと

    しる/\も

    心にかゝる

    夕くれのそら

    Sasagani no

    itowa ruru mi to

    shirushiru mo

    kokoro ni kakaru

    yuugure no sora.

    ささかにの
    いとはるるみと
    しるしるも
    こころにかかる
    ゆふくれのそら

    ささがにの
    いとわるるみと
    しるしるも
    こころにかかる
    ゆうぐれのそら

  • 944
  • Notes
  • いにしへを

    かけてかなしき

    夏ころも

    ひとへにきみを

    あはれとそおもふ

    Inishie wo

    kake te kanashiki

    natsugoromo

    hitoe ni kimi wo

    aware to zo omou

    いにしへを
    かけてかなしき
    なつころも
    ひとへにきみを
    あはれとそおもふ

    いにしえを
    かけてかなしき
    なつごろも
    ひとえにきみを
    あわれとぞおもう

  • 945
  • Notes
  • くさの名の

    めてたき花の

    咲しより

    よきことのはの

    かすやそふらん

    Kusanona no

    medetaki hana no

    saki shi yori

    yoki kotonoha no

    kazu ya sou ran.

    くさのなの
    めてたきはなの
    さきしより
    よきことのはの
    かすやそふらん

    くさのなの
    めでたきはなの
    さきしより
    よきことのはの
    かずやそうらん

  • 946
  • Notes
  • いにしへを

    思ひいたして

    誰もによ

    栂尾山の

    はるの若草

    Inisie wo

    omoiidashi te

    tare mo ni yo

    Togano'oyama no

    haru no wakakusa.

    いにしへを
    おもひいたして
    たれもによ
    とかのをやまの
    はるのわかくさ

    いにしえを
    おもいいだして
    たれもによ
    とがのおやまの
    はるのわかくさ

  • 947
  • Notes
  • しろたへの

    雪をいたゝく

    若なこそ

    ちよもつむへき

    すかた也けれ

    Shirotae no

    yuki wo itadaku

    wakana koso

    chiyo mo tsumu beki

    sugata nari kere.

    しろたへの
    ゆきをいたゝく
    わかなこそ
    ちよもつむへき
    すかなたりけれ

    しろたえの
    ゆきをいただく
    わかなこそ
    ちよもつむべき
    すがたなりけれ

  • 948
  • Notes
  • あさよひに

    なかむるかとの

    はねつるへ

    からすのみこそ

    たちとまりつれ

    Asa yoi ni

    nagamuru kado no

    hanetsurube

    karasu nomi koso

    tachitomari tsure.

    あさよひに
    なかむるかとの
    はねつるへ
    からすのみこそ
    たちとまりつれ

    あさよいに
    ながむるかどの
    はねつるべ
    からすのみこそ
    たちとまりつれ

  • 949
  • Notes
  • Where a warbler

    is nesting—

    in the plums

    by the eaves of my hut

    a spring wind blows.

    鶯の

    ねぐらしめたる

    わがやどの

    軒ばの梅に

    春風ぞふく

    Uguisu no

    negura shime taru

    wa ga yado no

    nokiba no ume ni

    harukaze zo fuku

    .うくひすのねくらしめたるわかやとののきはのうめにはるかせそふく

    うぐいすのねぐらしめたるわがやどののきばのうめにはるかぜぞふく

  • 950
  • Notes
  • うきくもは

    一むら雨と

    なるたきの

    やまほとゝきす

    ふりいてゝなけ

    Ukigumo wa

    hitomura ame to

    Narutaki no

    yamahototogisu

    furiide te nake.

    うきくもは
    ひとむらあめと
    なるたきの
    やまほとゝきす
    ふりいてゝなけ

    うきぐもは
    ひとむらあめと
    なるたきの
    やまほととぎす
    ふりいでてなけ

  • 951
  • Notes
  • Like a crane

    who lives

    for eons

    you shall see

    the everlasting world.

    ちとせへむ

    たつのよはひに

    ともなひて

    はるかなる世を

    君そみるへき

    Chitose he n

    tazu no yowai ni

    tomonai te

    harukanaru yo wo

    kimi zo miru beki.

    ちとせへむたつのよはひにともなひてはるかなるよをきみそみるへき

    ちとせへんたずのよわいにともないてはるかなるよをきみぞみるべき


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